ピロリ菌治療
その胃痛、ピロリ菌が原因かも…!?
ピロリ菌は胃に住み着いて、慢性胃炎を起こす原因となる菌です。
最近の調査では日本人の50歳では約50%、60歳では約80%と年齢を追う毎にピロリ菌に感染していると言われています。
長年悩み続けている胃潰瘍や慢性胃炎、
もしかしたらピロリ菌が原因かもしれません。
ピロリ菌の除菌治療を行うには…
- 内視鏡検査で「胃炎」が確認され、
- ピロリ菌の検査で「陽性」反応が出ると、
保険適用で、ピロリ菌除菌治療ができます。
経鼻内視鏡で胃の検査
内視鏡検査は、鼻から入れる胃カメラを採用しています。
鼻から管を入れるため、オエッとなる感じ(咽頭反射)や窒息感が少ない検査方法です。
検査前に鼻腔内に麻酔剤を塗布するため、鼻の痛みもありません。
また、特殊なフィルターをかけて、胃だけではなく食道や十二指腸も観察するため、胃炎にかぎらず、以前ではわかりにくかった病気も見つけやすくなっております。
昔やった胃カメラがつらかったため、その後の検査を躊躇してみえる方にはおすすめの検査です。
※ 眠っている間に検査を行いたい方にも対応しますので、ご相談ください。
今まで除菌療法は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の方にのみ保険がききましたが、2013年から胃炎の方でも保険で治療できるようになりました。
ただし、胃カメラで胃炎が確認されていることが条件となっています。
ピロリ菌除菌治療
胃カメラ以外にも便・血液・尿・尿素呼気テストなどで、ピロリ菌の有無を調べます。
ピロリ菌の感染が確認できたら、お薬を使って除菌治療を行います。
ピロリ菌の除菌法
1週間、3種類のお薬を飲んでいただきます。
その後にピロリ菌がいなくなったかを検査し、万一、残っていた場合は、二次除菌のお薬を飲んでいただきます。
一次除菌の成功率は従来の薬では約75%でしたが、新薬に変更するとなんと92.6%に上昇しました。
また、新薬での二次除菌の成功率は98.0%と報告されています。
当院では新薬による除菌法を行っております。
ピロリ菌は、胃がんや特殊な病気の原因にもなります。
ピロリ菌は潰瘍の原因になるだけでなく、胃炎を起こし、そこから胃がんになってしまうことがわかってきました。また、MALTリンパ腫や特発性血小板減少性紫斑病といった特殊な病気の原因であることも指摘されています。
ピロリ菌の治療(除菌治療)することにより、潰瘍だけでなくがんの発生も1/3に減らすことができると考えられています。
- 注目1
ピロリ菌に感染していない人からは、一人も胃がんが発生しませんでした - 武田薬品のサイトより:
- http://www.pylori-story.jp/disease/disease/cancer/
- 注目2
ピロリ菌の除去で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発も減少 - 富士フィルムサイトより:
- http://www.hanakara.jp/medical/index.html