乳腺外来【完全予約制】
乳腺外来のご案内 乳腺の精密検査・診断(保険診療)
乳腺外来では、乳腺の診断に関して医師対象の講習会で講師を務めたこともある院長による、乳がんの早期発見・診断を目的とした画像診断や精密検査を行っております。
当院は尾張旭、瀬戸の乳がん検診受託医療機関です。
市の助成を利用して、40歳以上の方は2年に1回の視触診およびマンモグラフィによる乳がん検診が受けられます。
しこりなど気になる症状がある方、乳がん検診で要検査などと診断された方は、保険診療でいずれも検査できますのでお気軽にお問い合せください。
乳腺外来を受診される方へ
乳腺外来は完全予約制です。ご来院の前に、事前にお電話(0561-52-8715)にてお問い合わせください。
なお、当院でのマンモグラフィ撮影は、すべての時間帯で女性技師が行っております。
授乳中の方へ
当院は2022年2月1日に、乳腺炎重症化予防ケア・指導料の施設基準を満たしたため、乳房マッサージが保険対応できるようになりました。
保険診療での対応は、分娩1回につき4回までです。それ以降は、自費での対応になります。
検査の結果、膿がたまっている場合には、切開などの処置を行います。
膿がたまっていない場合には、当院の助産師が予約制にて乳房マッサージ(保険診療)を行います。
また、授乳や卒乳のご相談(自費診療)も当院の助産師が予約制にて行っております。
産後の授乳でお悩みの方、卒乳をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
助産師による乳房マッサージ | 3,850円(診察料含む・税込) |
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助産師による母乳指導 | 1,650円/15分(税込) |
高性能な乳がん検査機器
3D対応マンモグラフィ【2023年5月 新機種導入!】
日本医学放射線学会の仕様基準を満たしたデジタルマンモグラフィ(乳腺撮影専用のレントゲン)です。3Dマンモグラフィにも対応可能で、感度の高い画像を撮影することができ、診断制度があがります。 マンモグラフィでは、さわるだけでは発見できない「しこり」やがん細胞の死骸である「石灰化」など発見できます。
ただし、保険診療での3Dマンモグラフィの適応は医師の判断となります。また、乳がん検診は従来の2D対応となります。
超音波検査機器【2023年3月 新機種導入!】
超音波で乳房の状態を検査するので、妊娠・授乳中の方でも安心して検査を受けられます。またマンモグラフィでは正確な診断が難しい30代までの若い女性にはエコー(超音波)検査をおすすめします。
富士フイルムヘルスケアのDeepInsight
DeepInsightとは、AI技術を活用して開発された画像ノイズ除去技術です。正確な画像を短時間で映し出すことができ、正しい診断につながります。
エラストグラフィ搭載
エラストグラフィとは、乳房のしこりの「硬さ」を画像化することができる技術です。がんかどうかを判断するのに役立ちます。
確かな技術で撮影、読影
撮影は、女性技師もしくはマンモグラフィ撮影技術認定を受けた院長が行います。
特に院長は、医師対象のマンモグラフィ講習で講師を務めたASランクのマンモグラフィ読影医であり、技術医です。また、同様に乳房エコーにおいても、講師レベルを取得しています。
当院での乳がん検診
乳がんの早期発見には、1.正しく撮影すること、2.撮影された画像で正しく診断することが大切です。
当院では高性能な検査機器、確かな技術を備えた医師・技師による、高いクオリティの検査を受けていただけます。
2018年秋より、超音波(エコー)ガイド下のマンモトーム生検(吸引式組織生検)も対応しています。このマンモトーム生検(吸引式組織生検)は、しこりになる前の、触れない病変の組織を確実に採取できる方法で、診断精度が上がります。
検診後のフォローも充実しています
検診の結果次第では、そのまま細胞診や生検を行います。
当院では、局所麻酔で対応できる小手術や良性腫瘍のフォローアップも行います。
全身麻酔の手術が必要となれば基幹病院にご紹介させていただきます。
手術後の抗がん剤やホルモン治療にも対応します。
気軽な検診から治療に至るまで、事細かに対応しておりますので、当院をどうぞご活用ください。
乳がん検診を受けましょう
「検診でがんが見つかるのが怖いので受診しない」と言われる方をたまにお見かけます。
でも、乳がんは比較的おとなしい傾向があり、早期がんであれば治癒する可能性が高いがんです。ただ、進行してからの発見になると、残念ながら生存率は下がってしまいます。
もし発見されたら…と怖くなる気持ちもわかりますが、実際は検診を受けないことの方が怖いのです。
実は、がんの中でも乳房(乳がん)は、日本人女性の罹患率が最も高いがんです。
今や9人に1人が乳がんにかかると言われています。
乳がんの特徴としては、その罹患年齢の低さもあります。40歳前後から急激に増加し、60歳前後でピークとなります。
早期の段階でがんを発見するためには、定期的な検診がかかせません。
尾張旭、瀬戸の40歳以上の方であれば、市の助成を利用して、2年に1回の視触診およびマンモグラフィによる乳がん検診が受けられます。
助成の対象外になりますが、40歳未満の方や尾張旭、瀬戸以外の方でもマンモグラフィやエコー検診が可能ですし、気になる症状のある方は保険診療でいずれも検査できますので、ご安心ください。
なお、助成の対象外で症状がなく検診を希望される方は以下のように自費となります。
視触診+エコー検査 | 6,600円(税込) |
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視触診+マンモグラフィ検査 | 8,800円(税込) |
視触診+エコー検査+マンモグラフィ検査 | 11,000円(税込) |
3Dマンモグラフィ+エコー検査 | 15,400円(税込) |
3Dマンモグラフィ検査 | 11,000円(税込) |
マンモグラフィとエコーにはそれぞれ長所と短所がありますので、
それぞれを補うことができる視触診+マンモグラフィ+エコーをおすすめします。
遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)遺伝子検査
乳がんを発症した人の5~10%は、遺伝的な要因によるものと考えられています。生まれながらにある遺伝子の変異によるもので、そのひとつが「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」です。
当院では、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)遺伝子検査を保険診療で行っております。
検査対象者
- 45歳以下で乳がんと診断された
- 60歳以下でトリプルネガティブの乳がんと診断された
- 両側の乳がんと診断された
- 片方の乳房に複数の乳がん(原発性)を診断された
- 男性で乳がんと診断された
- 卵巣がん・卵管がん・腹膜がんと診断された
- ご自身が乳がんと診断され、血縁者(※1)に乳がんまたは卵巣がん発症者がいる
- がんの治療において、分子標的薬オラパリブの適応かどうかを判断する場合
※1 血縁者の範囲:父母、兄弟姉妹、異母・異父の兄弟姉妹、子ども、おい・めい、父方あるいは母方のおじ・おば・祖父・祖母、大おじ・大おば、いとこ、孫など